働いちゃダメな飲食店の見分け方 3つのポイント

ごはんを食べに行くのって楽しいですよね。

私も大好きです。

ただ、働くとなると話は別。

薄給、長時間労働、体力仕事、休めない。

ブラック企業の代表格と言われる飲食店。

これから働こうとしている方や、すでに働いているけど、うちの店大丈夫なの?と心配な方に向けて

今回は私が経験した「働いちゃダメな飲食店の見分け方 3つのポイント」をご紹介します。

 

1、求人に「幹部候補」「マネジメント経験者」募集と書いてある

 

飲食店以外でもそうですが、新しい職場を探すとなると一度は目を通すであろう求人雑誌や求人広告、求人サイト。

よく「未来の幹部候補募集!」とか「マネジメント経験者優遇!」とか「最短で自分の店を持ちませんか?」などと薄ら寒い言葉を見かけますね。

 

あれ、ただ単に「人が足りてない」だけです。

100%そうだ!とは言い切れませんが、言い切ってしまいたいくらいではあります。

ではなぜそう言えるのか。

 

まず上に書いた募集の文ですが、共通しているのは「重要なポジションに就ける人物を探している」こと。

すなわちその会社には重要なポジションを任せられる人材が少ないorいないことになります。

そのため、まともにその店の仕事を教えてもらえる機会が少なかったり、最悪引継ぎから何から手探りでやらなければならない状況になります。

 

比較的新しい店や規模の小さい会社であれば、会社のこれからを見据えて人材を揃えたいと捉えることもできなくもありません。

が、そういった経営者には今のところ会ったことはありません。

 

にも拘わらず募集をしているのは、人が足りていないから。

なぜ足りていないか。

労働環境が劣悪、もしくは今現在働いてる人間に問題があるかのどちらかが原因で人離れが激しいから。

さらに、そんな状況にもかかわらず新店を出そうと考えている、を加えたらもう数え役満です。

 

そんな店で働いたらどうなるか。

否応なしに短期間で仕事を詰め込まれ、無理やり店長にさせられます。

飲食店の店長職なんて自分の店かよほど居心地の良い店じゃなきゃやってられませんよ。

上記の宣伝文句を見たら必ず避けましょう。

 

 

2、やたらと「お前をかわいがってる」「信じてる」等の言葉を上司から言われる

 

さあ、求人トラップをかいくぐり無事に良い店に入れた。

と喜ぶ前に。

更に気を付けたい罠があります。

 

「お前をかわいがってる」「出来るって信じてる」

こんな言葉を上司や店長から言われた場合は要注意です。

一見社員を持ち上げてやる気を出させているようにも聞こえますね。

もしかしたら一握り、本当にそう思って言ってくれる先輩もいる、かもしれません。

 

しかしこれは、単に「良い人間関係を装って辞めさせにくくしてる」だけです。

だって入ったばかりの新人ですよ?

あなたが逆に先輩の立場だとしたら、新人をいきなりかわいいと思いますか?信じますか?

その新人が使える使えないの話や、容姿の話などではなく、知り合ったばかりの人間に「かわいがってる」とか言うのか?仕事を一人でやらせるのか?という話です。

言わないしやらせませんよね?

しかもこのセリフ、こちらが辞めたがっているのを見透かしているかのような絶妙なタイミングでかましてきたりします。

流されやすい方は自分の意思を強く持ちましょう。(私も流されやすいので苦労しました。)

 

飲食店は本当に人離れの激しい職場です。

辞めさせないために口八丁手八丁、あらゆる手を駆使してきます。

 

 

3、「いつまでもプレイヤーでいるな」と言われる

 

「いつまでもプレイヤーでいるな」というのは、はやくあなたに管理職になってほしいということ。

よく「いくらお前が頑張ってても、出世しないと給料上げてやれないからなぁ」なんて言われたことはありませんか?

これは昔の社会ならばそうだったのでしょうが、今はもう昔ではありません。

「管理職に就け」と言われているのと同義です。

 

会社としては次の出店を控えていたりして、今現場に入っているメンバーを新店立ち上げに関わらせたい、

そのため、店長職や管理職ができる人間に今の現場を任せ、次へ行きたいのです。

 

これは、会社としては至極まっとうですし、メリットもデメリットもあるので一概にダメポイントとは言い切れませんが、私的にはこれはデメリットと捉えています。

 

皆さんがご飯を食べに行き美味しい食事を楽しむことが出来るのは、なにも店長一人の手柄ではありません。

第一次産業に携わる方々がいて、卸売、仲卸、配送を経て、我々料理人が調理し、ホールスタッフが運び、ようやくお客さんの口に入ります。

たった一品の料理に数々のプレイヤー達の手がかかっています。

プレイヤーの存在はとても大事です。

 

そして今の飲食業界は、働く側も、お客側も、プレイヤーの存在を軽んじています。

名プレイヤー、名監督揃っての名店なのに。

 

あなたがもし名監督より名プレイヤーに向いているのだとしたら、「いつまでもプレイヤーでいるな」はデメリットです。

いつまでも名プレイヤーで居続けてください。

 

 

 

 

いかがでしたでしょうか。

散々悪く書きましたが、私は飲食店で働くことが大好きです。

ただ、やはり今の飲食業界は迷走しているように思います。

これから飲食店で働きたいと思っている方、すでに働いている方、ちょっとでもよい店に出会えるといいですね。